「急ぎの転職」には注意が必要!?
先のことを考えず、仕事を辞めてしまった。
今の仕事を続けられなくなった。
急いで新しい仕事を見つけなくては・・・
これは人生のピンチ!
焦りや不安から、広い視野でキャリアを考える余裕を無くしてしまうのも無理はありません。
ところが、「急ぎの転職」には大きなリスクが潜んでいます。
待遇だけで選ぶと、後々大変な目に・・・
これは、先日士業の先生に聞いた話です。
転職を考える人の傾向として、「急ぎの転職」を考える人ほど、待遇で仕事を選びがちだと言うのです。
給料や、休日、社会保険の有無
こうした待遇を確認し、(家計的に)やっていけそうなので求人に応募する。
すると・・・
教育もなく、現場に放り出された
人間関係が最悪だった
想像以上に仕事がきつかった
思っていた待遇と、現実のギャップにぶつかり仕事を辞めてしまい
結局また転職活動をする羽目に・・・
すぐにでも仕事を見つけなければならないという現実はわかります。
ただ、「急ぎの転職」に踏み出す前に、少しだけ将来に目を向けて欲しいと、その先生は言われていました。
私も全く同感です。
手近な仕事に飛びついていないか!?
ちなみに、「急ぎの転職」にありがちなのは、こちらのパターン。
◇ハローワークの求人票
ハローワークの求人票には、条件面ばかりが記載されています。
仕事内容は大枠でしか書かれていないし、ホームページすらない会社も多数。
どんな仕事なのかよくわからず応募するカタチになるので、リスクが高いです。
※実際、ハローワーク経由で転職した人の離職率は高いそうです。
◇マイナビ、リクナビ等の転職サイト
ハローワークの求人票よりは、情報は充実していますが・・・
転職サイトは、「良いこと」が書かれがち。
表面的な情報が多いので、サイトだけを見て「この会社にしよう!」と決めてしまうのは危険です。
実際に、社員の方と会ってみて見極める「1クッション」が必要でしょう。
「急ぎの転職」
その前に、考えるべき大切なポイントがあります。
その名もエンプロイアビリティ。
これから10年、20年と働くならなおさら、知っておくべき言葉です。
セカンドキャリアは「エンプロイアビリティを高められるか」で考えよう!
そもそもエンプロイアビリティとは?
エンプロイアビリティ
聞きなれない言葉でしょうか。
カタカナで難しい感じがしますが・・・「雇用されうる能力」のことを言います。
エンプロイアビリティが高い=転職に有利
エンプロイアビリティが低い=転職に不利
と、いうことです。
例で考えるエンプロイアビリティ
エンプロイアビリティがどういうものなのか、例で考えるとわかりやすいはず!
例~営業職の場合
Aさん:
・自動車の販売店で個人営業、印刷会社で法人営業。計10年の営業経験あり
・営業成績は中の上
・人当たりがよく、交渉上手。
Bさん:
・家電量販店で販売員を2年経験
・商品のデータを覚えるのは得意だが、販売成績は・・・
言わずもがな。
Aさんの方がBさんよりエンプロイアビリティが高いです。
ちょっと漫画っぽく言うと、
エンプロイアビリティ=働くうえでの戦闘能力とも言えますね。
専門性を磨けるかが勝負の分かれ道
転職するうえで大切なエンプロイアビリティ。
急いで職に飛びつくよりも、その会社はエンプロイアビリティを高められる職場なのかを見極めなければなりません。
数年働いて、再度転職することになったけれど、全然実力がつかなかった・・・
となっては、次の転職に響きます。
長く働き続けるにしても、会社に万が一のことがあった時、別の会社から声がかかるかは
エンプロイアビリティにかかっています。
では、エンプロイアビリティを高められる仕事とは?
ズバリ「専門性を高められること」が大切。
工場の作業員のような流れ作業
一般事務のようなルーティーンワーク
誰でもできる仕事をやっても、エンプロイアビリティは高まりません。
それよりも、置き換えのできない専門的な力を磨けるかが勝負の分かれ道!なのです。
「急ぎの転職」の前に考えるべき、エンプロイアビリティについてお伝えしました。
次回は、「建設業はエンプロイアビリティを高めるうえでどうなのか?」についてお伝えします(^ ^)